今回の反乱はプーチン政権に今後、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
一連の反乱をめぐる動きは広く報じられ、政権による統制が十分に効いていないことを国内外に知らしめる結果となりました。
プリゴジン氏は今回、国防省側が「ワグネルを解体しようとした」と主張し、国防省が民間軍事会社と契約を結び事実上、指揮下におこうとした動きへの反発が反乱の背景にあったとみられます。
ただ、政権はこれまで侵攻を続けるための兵員確保に国民の反発が大きい動員を避け、ロシアでは違法な存在であるはずのワグネルを利用してきました。プリゴジン氏がショイグ国防相らを批判するのを政権は黙認し、保守層らから一定の支持を得たことでプリゴジン氏が増長してきた側面もあります。
――Q.ショイグ氏の視察動画が公開されたようですが、どんな狙いがあるのでしょうか?
更迭の憶測も出ていたショイグ氏の動画を公開することで、軍の引き締めを図るとともに国民の動揺を抑えたい狙いも伺えます。
プリゴジン氏は撤収後、所在不明となっていますがコメルサント紙はさきほど、武装蜂起を起こしたとする捜査はまだ続いていると報じました。
一方でプーチン氏は今回、一度は「祖国への裏切り」と断罪しながら、一転してプリゴジン氏との条件交渉に応じた形で、来年3月の大統領選に向けて政権運営にも影響が出そうです。
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