3年ぶりに琴平の街に賑いが戻ってきました。2020年から3年連続で中止となったこんぴら歌舞伎大芝居に代わる新たなイベント、「四国金毘羅ねぷた祭り」が開幕しました。


本場さながらの囃子の音色が街に響きます。香川県琴平町で始まった「四国金毘羅ねぷた祭り。」現存する日本最古の芝居小屋金丸座で展示されているのは、歌舞伎十八番のひとつ「暫(しばらく)」を題材にしたねぷた絵です。


「ACTことひら」で制作を披露するのは、弘前で50年以上にわたり活躍する絵師の三浦呑龍さん。これまでに約500作品を手掛けてきました。


(リポート)
「三浦さんの作品のひとつが展示されています。私の身長をはるかに超える、高さ8メートルの”扇ねぷた”です。描かれた役者の目力、圧倒されます」

特徴的なのはその動き。伸縮式で自由に高さを変えられるほか回転装置も備え、躍動感ある動きで見る人を楽しませます。

(訪れた人)
「でっかいですね。大きくてびっくりしました。青森に出向いて見る機会がなかったのですごく見事だなと思いました」


会場では特産品も販売され、多くの人が弘前ならではの逸品を買い求めました。新型コロナに苦しめられてきた観光の街に、活気が戻って来ました。


(琴平町 谷口信平 副町長)
「賑いの琴平が本来の姿だと思うので、うれしく思っています。これを機会に元気を出して、町民みんなで頑張っていくという意思表示になればいいと思っています」

盛り上がりを見せる四国金毘羅ねぷた祭り。28日は午後7時からライトアップした巨大ねぷたが市街地を練り歩き、祭りのクライマックスを飾ります。