マイナ問題 紙の保険証「廃止しない」はない
ーー今後の政治運営ですが、すでにマイナンバーカード問題でつまずいてますよね。マイナンバー情報総点検本部を急遽立ち上げましたが、具体策は全然見えなくて、一生懸命点検するだけじゃないか、地方自治体にしわ寄せがいくと言われていますが、大丈夫ですか?
木原誠二官房副長官:
我々コロナのときにわかったことは、日本はDXが進んでない、デジタル化が進んでいないと。結局デジタル化をしようと思うと、本人確認というのをしなきゃいけない、デジタルの世界での本人確認が必要ですと。我々の紙の世界であれば、例えばパスポート、運転免許証がそれになるわけですけど、デジタルの世界で本人確認をしようということになると、やはりマイナンバーということになります。そうやって、どっかの時点でこのマイナンバーとそれ以外のものを紐付けていくという作業は、これを間違いなく必要になります。しかし、この紐付けにミスが生じているということですから、この秋までにミスが生じているところはもちろんのこと、それ以外にまだわかっていないところも含めて、きちっとこの紐付けの点検を全部しようと。これはもう1回ちゃんとやっておかないと先に進めませんので。

ーーいいんですが、それができるかどうかというのが心配。
木原誠二官房副長官:
これはですね、まさに確認作業なので、これはもう力技ではありますけど、これをやるということです。ただ、1回やっても、次また同じミスが起きてはいけないので。
ーー人為的ミスですよね。
木原誠二官房府長官:
ですからこれは人為的ミスが起こらないように、できる限り手入力じゃない、自動でできるようなシステム作りというのを今進めていますし、それから何重にもチェックをする体制を今作っています。ここは、いろいろご批判もありますし、大変国民の皆さんにご不安かけて申し訳なく思いますが、1回ここはきちっとやらせていただきたいと思います。そのためにこの総点検の本部を作って、総理も出席をして、各大臣にきちっと指示を出して、政府を挙げてこの紐付けというんですかね、データの確認を仕上げたいと思います。
ーー気の早い人は、紙の保険証の廃止をどんどん先送りにして、ずっと使うのではないかと、この辺の見通しはどうですか?
木原誠二官房副長官:
マイナンバーカードと健康保険証という話は来年の秋にも、ご案内の通りですけど、マイナンバーカードに移行して、オンライン資格確認をすると言っています。ただ、健康保険証、紙のものも、そこから1年は使えることになっています。したがって、今足元から見るとあと2年半ぐらいありますので、まさにこの間にしっかりとデータ、そして連携をしっかり確認をしながら国民の皆さんにも不安がないようにやらせていただき、総理は国民の皆さん不安を抱いている状況では、それはできないとおっしゃてますから。
ーーやはり「廃止するのをやめよう」という声も出てますけど、それはないのですか。
木原誠二官房副長官:
それはないと申し上げていいと思います。マイナンバーカードを使うことによって、医療も効率化されますし、患者さんの方から見ても、過去のデータをずっと連携をさせていて、どこでも見れるようになりますし、それから医療の開発等にも活用できますから、これのメリットはかなりあります。ただ国の皆さんが不安を感じるような状況では施行できませんので、来年の秋以降、1年間は少なくとも猶予期間がありますので、ここから2年しっかりと取り組んでいきたいと思います。














