岡谷市と塩尻市の境にある塩尻峠で、「日本一短い」とされる恒例の祭りが開かれました。

大正5年から続く、「塩嶺御野立記念祭(えんれいおのだちきねんさい)」。

1880年に明治天皇が塩尻峠を訪れたことを記念したもので、公園に建つ記念碑の前には岡谷市と塩尻市の関係者およそ130人が集まりました。

“日本一短い”とされるこの祭り、どれだけ短いかというと…

「ただいまから春季御野立記念祭を執り行います。一同、礼」

午前10時ちょうどに、祭りがスタート。

参列者は、記念碑に向かって頭を下げます。

「お直り下さい」

なんと、これで祭りは終了!

その間、わずか20秒。

心を込めた一礼に、岡谷・塩尻両市の繁栄や平和への願いを託しました。

■岡谷市 今井竜五(りゅうご)市長
「短いので笑いも出るでしょ、そういうところがいいところかなって思います。(祭りのおかげで岡谷と塩尻の)両市がお互いに励ましあったり支え合ったりすることができているかなと思うので、ぜひこれからも続けてほしい」

祭りは年2回行われていて、次回は今年の10月です。