絵空事ではない緊急放流 ハザードマップの確認を
ハザードマップは、48時間の総降雨量が677ミリの雨を想定。摺上川ダムでは、これまで緊急放流が実施されたことはありませんが、緊急放流が起こりうる可能性は決して低くはないといいます。
国土交通省東北地方整備局摺上川ダム管理所・三浦猛所長「東日本台風で宮城県丸森町で激甚な被害を被った。この時の大内観測所で観測された雨量が612ミリ。摺上川ダムの緊急放流の想定とほぼ同程度ということで、決して想定は絵空事ではない」
摺上川ダムでは、注意を呼びかけるために、6月から新しい試みを始めました。登録制のメール配信は、ダムが緊急放流を行う際や水位が急激に上昇した際に通知するもので、三浦所長は身の安全を守るために役立ててほしいと話します。

三浦所長「自分と家族の身を守るために早めにツールを活用して情報を得てもらい避難の判断を迅速にしてもらえたら良い」
今回は、摺上川ダムを取り上げましたが、福島県内には、国が管理するダムが3か所あります。摺上川ダムのほか、三春町の三春ダムと会津若松市の大川ダムです。この3か所は、それぞれのダムのホームページでハザードマップを確認できます。
一方、県が管理するダムは10か所あります。これらのダムについては、県のホームページに下流にある河川ごとの洪水ハザードマップが公開されていて、そのハザードマップで浸水の想定を確認できます。

突然やってくる命の危険に対して、様々なところから情報を得て備えなければなりません。