湿度の高くなるこの時期、注意したいのが“梅雨型熱中症”。
「湿度が何%以上で要注意?」「水分は冷やして飲んだ方が良い?」
この時期だからこその注意点と予防法を、数多くの熱中症患者を診察・治療している救急専門医に聞きます。
熱中症の救急搬送 梅雨でも多いワケ

熱中症は7月、8月というイメージがあるかもしれませんが、実は6月の今も危険です。
≪熱中症による救急搬送≫
〈全国(総務省調べ)〉
6月 1万5969人
7月 2万7209人
8月 2万252人
〈東京(東京消防庁調べ)〉
6月 1870人
7月 2434人
8月 1483人
2022年のデータでは、全国的に見ると7月がピークではありますが、東京だけで見ると、8月よりも6月の方が熱中症による救急搬送の数が多くなっています。

伯鳳会東京曳舟病院 副院長 三浦邦久医師:
この時期は気温がそこそこ高く、梅雨で湿度も高く、熱中症の危険が増している。ただ油断している人が多い。熱中症というのは油断している人がなるんですよ。
皆さん夏休みごろに熱中症になることが多いと思いがちですが、実はこの梅雨明け頃が熱中症に一番なりやすいと言われています。
湿度に慣れていない、そして暑さに曝露されてしまって、熱中症になってしまうと。
適切に汗をかけていないというところが一つの原因だと思います。

全国の熱中症による救急搬送の数は6月5日~11日の速報値で900人。
年代別でみると、65歳以上が51%。
発生場所は住居が27.9%、仕事場が9.2%、教育機関が16.1%となっています。
三浦医師:
熱中症は、外に出ているときと思いがちですが、意外と家にいるときの方がなりやすい。特にご高齢の、エアコンをつけていない方に起こりやすいと言われています。
6月19日にも、鹿児島で7人が救急搬送されています。
鹿児島市の最高気温は28.4℃、平均湿度が79%でした。
気象予報士 森朗氏:
気温はそんなに高くなかったんです。湿度が高くて熱中症になってしまう。














