バイデン大統領が20日、中国の習近平国家主席を「独裁者」と呼んだとアメリカメディアなどが報じました。これについて中国政府は「外交礼儀に著しく背くものだ」と強く反発しています。

アメリカメディアなどによりますとバイデン大統領は20日、カリフォルニア州でのイベントで習近平国家主席を「独裁者」と呼びました。

これについて、中国外務省の毛寧報道官は次のように述べ、強く反発しています。

中国外務省 毛寧報道官
「アメリカ側の言い分は、極めてでたらめ、無責任で、基本的事実に著しく違反し、外交礼儀に著しく背き、中国側の政治的尊厳を著しくおかすもので、政治的な挑発だ。中国はこれに強烈な不満と断固たる反対を表明する」

米中関係をめぐってはブリンケン国務長官が19日に中国を訪問し、習近平国家主席と面会するなど対話の機運が高まったばかりでしたが、今回の発言はそれに水を差す可能性もあります。