軽くて強い“屋根幕材”を生産する『中興化成工業』
アジフライの聖地として知られる長崎県松浦市に工場があります。
そのすぐそばには、かつて海水浴場として賑わった“前浜海岸”が広がりますが、
今では国内外から、たくさんの海洋ゴミが漂着しています。
そこで従業員たちは、海の豊かさを守ろうと海岸の清掃を行いました。

サクッサク、ふわっふわの松浦の“アジフライ”

日本有数の“アジ”の水揚げ量を誇る松浦の海を守ります。

中興化成工業 川本 啓司課長:
「“海ごみゼロウィーク”に参加して、地域貢献ということで取り組んでいきたいと思います」

従業員20人あまりが、海岸のゴミ清掃に参加した松浦市の『中興化成工業』

フッ素樹脂をコーティングした、軽くて強い“屋根幕材”のパイオニア企業です。

汚れに強く、耐久性もあることから、タイ国際空港や東京ドーム、新しい長崎駅の屋根にも使われています。

中興化成工業 川本 啓司課長:
「私どもフッ素樹脂の加工メーカーではありますが、やはり環境のことも、これから先は考えていかないといけませんので」

工場のすぐそばに広がる“前浜海岸”
しかし波打ち際には、たくさんの漂着ゴミがあります。

岩陰で清掃をしていた社員:
「ヒゲソリがあそこ(隙間)に入ってます。男性が剃るやつが」

漁業で使う“浮き玉”や“発泡スチロール”のほか、家庭から出るプラスチック製品など、海岸には様々な種類のゴミが流れ着いていました。

宮崎 和久さん:「国内のゴミと、海外からのゴミが混在してて…」

田中 百恵さん:「気軽にポイって、捨てているのかもしれないですね」
椎葉 孝枝さん:「一人一人が気をつけるしかないのかなって」

穏やかな波が打ち寄せる前浜海岸。かつては多くの海水浴客で賑わっていたといいます。
中興化成工業 川本 啓司課長:
「会社の目の前に、これだけ綺麗な海がありますので、その海を守っていくというのは、やはり“務め”かなと考えております」

ことし創業60周年を迎えた『中興化成工業』
環境省などが主催する“海ごみゼロウイーク”に参加することで、アジフライの聖地・松浦の豊かな海を守り続けていきます。