別府市はドライバー不足解消に『現金100万円』
【住】公共交通に関しての動きはあるのでしょうか?
【平】参考になる動きが一つあります。長崎と同じく、観光地である別府市の動きです。
【住】別府市といえば、温泉地として有名ですよね。

【平】はい。別府市では、慢性的にタクシーやバスのドライバーのなり手が少なく、これを市は “政策課題”ととらえて、ドライバーを対象に『別府市に5年間定住した人に現金100万円を支給する』という制度を導入しようとしています。

別府市 政策企画課 佐藤 浩司参事:
「この問題を、事業者さん1人でですね、1社で解決することってなかなか難しいと思います。これはもう全国的な問題なのでなかなか1社がいくら頑張っても限界があると思います。
すでに今までこれだけ努力してやっていただいた事業者さんですから、我々も手を組まないわけにいきませんよね。
一緒になって、この問題を解決して、これからの未来においても市民の皆さん、観光客の皆様に迷惑のかからないような公共交通の運営というのを実行していきたいと」
【住】ドライバーと絞って…と随分、思い切った施策ですよね?
【平】別府市は、秋にはバス事業者とともに、東京や大阪、福岡で行われる転職セミナーに赴き、移住制度の説明も行うそうです。