長崎県諫早市の小長井中学校で長崎大学の教員による訪問授業が行われ、生徒たちが核兵器の問題について考えました。

授業の中では、講師が箱に入れられた1センチほどの玉を、下の缶に落とします。
玉の数は世界に存在する1万2520発と同数です。
核弾頭の数の大きさを“音”で実感してもらいます。

訪問授業は、長崎大学の教員が持つ様々な専門知識を県内の小中学校教育などに活かしてもらおうと実施していて、この日は、小長井中の生徒が長崎大学核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授から核兵器に関する世界の現状や課題を学びました。

長崎大学核兵器廃絶研究センター 中村 桂子准教授:
「皆さんが生きている間に核兵器のない世界をつくるということは十分に可能です。ただ、それを皆さんが選ぶかどうか、そこにかかっている」

小長井中2年生:
「(核兵器は)世界を崩すものだし、核兵器を出すのは止めたり、世界でそういう取り組みをしていった方がいいと思いました」

生徒たちは、核兵器の問題が、自分とつながっている今の世界の問題であることを実感したようでした。