ウクライナの情報総局長は南部のダム決壊をめぐり“決壊30分前にロシア側部隊に対し避難命令があった”と指摘、決壊がロシア側の関与によるものだと強調しました。

南部へルソン州のダムの決壊をめぐっては、ウクライナ政府はこれまでに21人が死亡したと発表、ロシアメディアはロシア側支配地域で38人が死亡したと報じています。

決壊の原因についてロシア・ウクライナ双方が相手側の攻撃によるものだと非難していますが、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は20日、「決壊30分前に現地にいたロシア側部隊に避難するよう命令があった」と指摘しました。“ロシア側の関与を示すものだ”としています。

こうしたなか、ロシアのショイグ国防相は軍幹部らとの会議に出席。その中でウクライナ軍がアメリカから供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」と、イギリスから供与された長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を使い、ロシアが一方的に併合したクリミア半島などへの攻撃を計画していると述べました。

実際に攻撃されれば、「ウクライナの意思決定を行う中枢をただちに攻撃する」と警告しています。