一方で、野党共闘そのものについては立憲民主党の泉健太代表の「発言」が波紋を広げています。

立憲民主党 泉健太 代表

【立憲民主党 泉健太 代表(5月19日)】
「まず、立憲民主党の私たち、候補者全ては他党に頼らないということです」

『自力路線』、そして『共産党との選挙協力はしない』…

共産党の小池書記局長は、この泉代表の「発言の撤回」と「野党共闘の再構築」を求めた上で、次のように述べています。

共産党 小池晃 書記局長

【共産党 小池晃 書記局長】
「泉さんの発言、その姿勢が変わらない限りは、これは、どの区が対象外ってことはありませんので、もう淡々と候補者擁立の作業をしていく…」

共産党県委員会の樋渡委員長も、1区以外での候補者擁立の可能性はあるとしています。

【共産党新潟県委員会 樋渡士自夫 委員長】
「2区から5区も、共産党が候補を立てる気であれば立てられるんです。そうなると共闘はぶち壊しなりますから…。ですから、最小限必要な一つの選挙区ということで1区に擁立した」

前回の衆院選で旧4区と旧6区は、野党候補がわずか数百票差で勝利しました。
仮に野党での候補一本化ができない場合、票が割れて勝敗結果が覆る可能性もあります。

立憲民主党の一部の議員は16日に『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』を立ち上げました。
菊田真紀子衆議院議員は、「バラバラでは勝負にならない」と語気を強めます。

立憲民主党 菊田真紀子 衆議院議員

【立憲民主党 菊田真紀子 衆議院議員】
「野党第一党であるならばやはり、一騎打ちの土俵を作っていく努力を、少なくとも、自ら放棄してはならないと思っています」

国民民主党新潟県連は、共産党候補が出馬することで「1区での応援」に変化が生まれるとします。

国民民主党 新潟県連 上杉知之 代表

【国民民主党 新潟県連 上杉知之 代表】
「共産党さんだけではないんですけど、考え方を異にする団体の皆さんが1つの会議体を作るところに、私たちは入れなかった。今後は私たちの支持母体も含めて『全力で応援できる』ということにはなるかと思います」

上杉代表の言う、その支持母体は『連合新潟』。
国民民主党と立憲民主党は、ともに『連合新潟』からの支援を受けています。