貿易問題“アメリカがやったら中国がやる” 緊張高まるシーンは他にも…

他にも、両国の間にある貿易問題について…
2018年からトランプ政権が「中国が知的財産権を不当に侵害している」として、当時のトランプ大統領は中国製品に高い関税を上乗せしました。
アメリカの産業を守ろうという思いが見えますが、それに対して中国側は対抗措置としてアメリカに高い報復関税をかけました。“アメリカがやったら中国がやる”というように、その品目をお互い増やしていく、歯止めがかからないような状況になってきました。
では、今のバイデン大統領になってここに変更点があるのでしょうか。
中国への制裁関税は現在でも継続中ということで、依然としてこの問題はくすぶっています。

他にも、緊張が高まるシーンも非常に多くあります。
・ウクライナ情勢→両国のスタンスは正反対と言える
・中国のウイグルなど少数民族弾圧→アメリカ側は批判
・中国の気球がアメリカ上空を飛行
・米艦船の航行妨害

その中で改めて、2017年の時の面会と今回の面会を比較します。
<2017年>
アメリカの当時のティラーソン国務長官と習主席は机を挟んで、同じ椅子に座っていました。まさに対等な関係ということが見えてきます。
<2023年>
一方で今回は、長く大きな机の中心に習主席がいて、離れたところにブリンケン国務長官がいます。アメリカを迎える側の中国としては、自分たちの方が格上なんだともとらえられます。
最後に、アメリカ側の評価についてです。
バイデン大統領(6月19日)「彼はすばらしい仕事をした」
一定の評価をしています。
ウォールストリート・ジャーナル「限定的ながら確かな成功を収めた」
アメリカ側としては、このように見ているわけです。