新型コロナが感染症法上5類に移行してから、患者数の増加が続いています。
今、医療現場はどうなっているのでしょうか。
コロナ“第9波”の入り口?感染者数が増加傾向
日比麻音子キャスター:
皆さんの周りはいかがでしょうか。新型コロナウイルスの感染者の数はデータで見ても増えてきているということです。5類に移行してからは、新型コロナの患者数は「定点医療機関当たりの報告数」になっています。

全国新型コロナ患者数(定点医療機関当たり報告数)厚労省発表
5/8~5/14 ▼2.63人
5/15~5/21 ▼3.55人
5/22~5/28 ▼3.63人
5/29~6/4 ▼4.55人
6/5~6/11 ▼5.11人
グラフを見てみますと、増えていることがわかります。厚労省のアドバイザリーボードの脇田隆宇座長は「感染者数の増加傾向は継続すると思われる。夏の間に一定規模の感染拡大が生じる可能性がある」と話しています。
夏にまた感染が広がっていくのでしょうか?

モデルナ・ジャパンは全国約4200の医療機関データをもとに感染者数を推計していて、19日、全国の新規の感染者の数は4万1507人、陽性率30%としています。
国際医療福祉大学・主任教授の松本哲哉教授は「このデータは定点をもとに試算した数字なので実際にはこの2~3倍、全国に12万人くらいの感染者がいるのではないか」と話しています。12万人くらいの新規感染者となりますと、2022年12月ぐらいの人数ではないかということです。