原発から出る“高レベル放射性廃棄物” いわゆる『核のごみ』の最終処分場の受け入れに必要な調査を受けるか否かで、いま対馬市が揺れています。
調査対して “賛成”と“反対”の双方の請願が市議会に出される中、20日開かれた本会議で対馬市議会は『特別委員会』を設置して審査することを決めました。
処分場選定は3段階 第1段階は『文献調査』
核のごみの最終処分場をめぐっては、選定の第1段階として『文献調査』が行われます。


調査を受け入れた自治体に国から最大20億円が交付されることなどから、対馬市内では「地域振興を期待する声」がある一方で「核のごみを島へ持ち込むことに対して安全性を疑問視する声」や「風評被害を懸念する声」もあり、賛否が分かれています。
島を二分する “地域振興への期待”と“安全性への懸念”
20日に開会した対馬市議会に提出された請願は “8件”で──
地元漁協や市民団体などによる「反対」が“6件”、
「賛成」は建設系団体から “1件”、
対馬市商工会は「検討」を求めています。

市議会は20日午後、議長を除くすべての議員で構成する特別委員会を設置することを全会一致で決定しました。
対馬市議会議長:『ご異議ございませんか?』
議員:『異議なし』

来月、議会が閉会して以降、本格的な審査に入る見通しです。