県内では4月に相次いだ遅霜がくだものの成育に影を落としています。
飯綱町のリンゴ農家の現状を取材しました。
飯綱町のリンゴ農園。

木にはいくつか果実がなっていますが、中には十分に育っていないものも…
■伊藤史雄(いとう・ふみひこ)さん 「これはもう完全に死んじゃって軸も水が来ていないから干からびて赤くなっちゃっているすぐにぽろんと取れちゃう状態」 「多分これも全部霜でやられた状態ですね」
農園を営む伊藤史雄さん。
20アールほどの畑でサンふじを中心に栽培しています。

4月下旬、遅霜の被害に遭いました。
■伊藤史雄さん
「飯綱町ではマイナス4.5度まで下がったって聞いている。さすがにマイナス4.5度はリンゴに対しては完全アウトな温度」

被害を受けたのは、「中心花(ちゅうしんか)」と呼ばれる最も大きく味もいい果実になる部分。
遅霜の影響で凍ってしまい、受粉ができない状態になってしまいました。
■伊藤史雄さん
「1個だけがリンゴになってそれ以外は花の段階でやられちゃった」
いまはわずかに残った「中心花」と、遅れて咲いた周りの「側花(そっか)」からできた果実を育てていますが、被害は甚大だと話します。

■伊藤史雄さん
「僕の中では今年最高に最悪です今まででこんなにやられちゃった経験はないので、やばいなこれ、このままいったらリンゴならないんじゃないかなって思っちゃったくらいその時は愕然としました」
防霜ファンなど遅霜の対策はコストを考えると難しいという伊藤さん。
今年の出来に不安を感じながらリンゴの成育を見守っています。














