「ペットは家族の一員」と考える人が増える中、飯田市の石材店がペット専用の移動式火葬車を導入しました。
石材店として培ったノウハウを需要が高まるペットの供養にも生かしたいと話します。

飯田市の石材店「石の晃和(こうわ)」。

導入したばかりだという車の中は…。

■石の晃和・松下古津絵(まつしたこづえ)さん
「こちらが火葬炉になる」

ペット専用の移動式火葬車です。

導入は南信地方では初めてだといいます。

ペットフード協会の調査によりますと、国内で飼育されている犬と猫は合わせて1500万頭余り。

近年、ペットの火葬の依頼が増えているといいます。

■石の晃和・松下古津絵さん
「いまはペット需要が高まっている時代。より亡くなったときの”家族”の看取り方が変わってくると思う」

これまで南信地方でペットを火葬するためには、火葬場まで運ぶ必要がありましたが、中山間地に住む人や、免許を返納した高齢者などから、移動式火葬車を望む声が多かったといいます。

ペットを火葬場ではなく、自宅の近くなどで火葬できる移動式の車。

ハムスターや小鳥などの小動物から、大型犬まで火葬が可能で、環境にも配慮しました。

車内には2つの炉があり、下の炉で火葬したあと、燃焼できなかったガスを上の炉で燃やすことで煙や臭いを大幅に減らすことができるということです。