運転手不足でバス運休・減便 背景に2024年問題も

山本恵里伽キャスター:
日本バス協会の調査によりますと、運転手が不足しているという全国のバス会社、約8割に上っているんです。
小川彩佳キャスター:
バス会社も人員確保に向けて、いろんな取り組みを行っていますけれども、それでもやはり減便や運休は避けられないということなんですね。
山本恵里伽キャスター:
その減便の背景には人手不足だけではなくて、コロナ禍でリモートワークが進むなど生活様式が変化して、バスの利用者自体が減少したということが挙げられるんです。さらにバス業界にも、2024年問題が影響してくるという指摘もあるんです。
小川彩佳キャスター:
2024年問題と言ったら物流のニュースでよくお伝えすることがありますけれども、バス業界にもこの問題の影響があるんですね。
山本恵里伽キャスター:
実は来年4月からトラックドライバーだけではなくて、バスの運転手も残業時間の規制が強化されることになります。また法改正によって、勤務終了から次の勤務開始まで、これまで8時間だったのが、9時間以上空ける必要が出てくるんです。
これによって、例えば広島市内などを走る広島バスの担当者によりますと、これまでの8時間で組んであるダイヤは、今の便数や運行頻度を維持することができなくなってしまうと話していました。
こうしたバス会社、日本各地にありまして、来年4月を見越して減便などの動きが既に始まっているということなんです。
小川彩佳キャスター:
星さん、市民の方によってはバスがないと移動できないという方もいらっしゃる中で深刻な問題ですよね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
国民生活の基本にあるものだし、公共インフラと言ってもいいと思いますので、その民間とか地方自治体に任せるだけじゃなくて、国が前面に出て予算の手当、人の手配とかをするべきだと思いますね。