2022年の台風の影響で一部区間の運休が続く静岡県中部を走るローカル線・大井川鉄道に鉄道災害調査隊が全国で初めて派遣されました。
6月19日、「きかんしゃトーマス号」が走ることで知られる大井川鉄道に派遣されたのは、鉄道の建設などを行う「鉄道・運輸機構」の職員で構成された「鉄道災害調査隊」です。
この調査隊は国の要請に基づき、被災した鉄道施設の復旧に向けた支援を行うチームで今回が全国でも初めての出動となります。
2022年9月の台風15号で被災した大井川鉄道の大井川本線(金谷~千頭)は、現在も線路上に多くの土砂などが残され、復旧のめどがたっておらず、一部区間の運休が続き、「きかんしゃトーマス号」も新金谷~家山間の折り返し運転となっています。
19日は土木などのプロなど10人の隊員が派遣され、被災地の状況を確認しました。
<鉄道災害調査隊 大中英次さん>
「大井川鉄道からは鉄道の技術者がたくさんいるわけではない、という相談も受けている。より技術的な視点で(復旧計画の)内容の精査をしてほしい」
<大井川鉄道 鈴木肇社長>
「災害復旧は独自の調査に基づいて工事計画を立てているが、我々は古い鉄道なので、我々のやり方は古いままなのかもしれない。より時代に合った新しいやり方、効率的な整備の仕方を教えていただけるとありがたい」
鉄道災害調査隊は、20日までに大井川鉄道の39か所で現地調査を済ませ、復旧計画についてアドバイスを行う予定です。
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