3年前にアメリカで黒人のジョージ・フロイドさんが白人の警察官から暴行を受けて死亡した事件で、司法省は地元警察が過剰な暴力を行使したり、黒人を差別する傾向があったとする報告書を公表しました。

この事件は2020年5月、アメリカ中西部ミネソタ州で、黒人のジョージ・フロイドさんが、当時、警察官だった白人の男らに拘束されたのち死亡したもので、首を押さえつけた元警察官が殺人罪で有罪判決を受けました。

この事件について司法省は16日、調査報告書を公表し、事件の前から地元警察が過剰な暴力を行使したり、黒人やネイティブ・アメリカンを差別する傾向があったと指摘しました。

ガーランド司法長官は「こうした傾向がフロイドさんの死亡事件を引き起こすことになった」として、地元警察に再発防止を徹底していく考えを強調しています。

アメリカでは、この事件をきっかけに黒人差別や警察の暴力に対する抗議デモが広がりました。