梅雨の時期、悩ましいのが洗濯ものの乾燥方法。より早く快適に乾燥するために家電を使う人も多いと思います。しかし、電気代が値上がりしている今、心がけたいのは節電です。そこで家電量販店で洗濯ものを乾かす際の節電術を聞いてきました。

梅雨。洗濯物を乾かすのに除湿器や乾燥機といった家電を使っている人も多いと思いますが、気になるのが、電気代。北陸電力は今月1日から多くの家庭が契約している「規制料金」を平均39.7パーセント値上げしています。

そこで、やってきたのは富山市にある家電量販店K―DIC。家電製品総合アドバイザーの資格を持つ黒田保光社長にすでに家にある家電でできる節電方法を聞きました。

まずは、部屋干しでよく使われる除湿器の節電術。ついつい、リビングの端などで除湿器を使ってしまうこと、ありませんか?

KーDIC・黒田保光社長:「広い部屋で除湿器を動かすよりも、お風呂とか脱衣所のような狭い空間で洗濯物と一緒に除湿器を動かしていただいたほうが、効率的に乾燥することができると思います」

浴室や脱衣所に物干し竿がある家庭では洗濯物の真下に除湿器を置くと、より早く乾くんだそう。また、浴室で除湿器を使えば赤カビなどを防ぎお風呂のお手入れも楽になるんだとか。

そして、除湿器などがない場合におすすめなのが扇風機。

KーDIC・黒田保光社長:「生地の表面に水分の層ができます。その層を風がどんどん飛ばしてくれるので中の生地から水分が出ていき乾燥する」

扇風機は、除湿器や乾燥機に比べて消費電力がとても少なく、少しの量の洗濯物を乾かす時に活躍します。使うときのポイントはその置き方。

KーDIC・黒田保光社長:「直接、横から(風を)当てないで、風が通るように縦向きに、このように置いていただくと乾燥がすごく早くなります」

家庭に乾燥機がある場合は脱水のあと続けて乾燥するのではなく、一度、ハンガーにかけて干して仕上げに乾燥機を使うと消費電力も少なく済みます。

また、普段エアコンの除湿モードで乾かしているという場合もひと工夫で節電に。

洗濯物をエアコンから少し離れた場所に置くのではなく、エアコンのすぐそばに置くと効率がアップします。

KーDIC・黒田保光社長:「エアコンの近くに洗濯物を干していただくことで、エアコン近くの湿度が高くなりますから、どんどん湿度を取りやすくなる」

最後に、室内干しをした後、部屋の湿気が気になる時に使えるワンポイントアドバイスを教えてもらいました。ここでも活躍するのが扇風機!

KーDIC・黒田保光社長:「よく扇風機って人に当てたりしますが、あえて壁に向けて扇風機を動かすことで、部屋の空気を拡散させて温度を均一にしていくということができます」

こうすることで、エアコンも安定して動くことができ結果的に節電につながります。

部屋干しだけでなく冷房を使う時にもおすすめの方法だということです。電気代が高騰する中、無理のない範囲で家電の使い方を工夫してみてはいかがでしょうか。