夏の行楽シーズンに向け、山に入る機会が増えてくるこの時期、山岳遭難を防ぐ対策を話し合う会議が山形市で開かれました。
これからの季節は熱中症に要注意です。
15日の会議には自治体関係者や警察、山岳関連団体などが参加しました。
今年、県内で山岳遭難は20件起きていて、24人が遭難。
このうち、「山菜採り」目的が11人と全体の半数を占めています。
今年は例年より雪解けが早かったことなどから人が山に入る時期も早まり、遭難する人が増えたとみられています。
また、去年1年間で、「登山」で遭難した人は50人。前の年の2倍近くになっています。
その理由のひとつに挙げられたのが。
県警察本部地域課・氏家泰彦さん「準備不足による遭難が非常に多く見られた。山で(携帯を)落とすと悪いから、汚れると悪いから車に置いていくということが結構、多く見られた」
さらに、これからの季節、注意しなければいけないのが熱中症です。
県山岳連盟・大滝潤二会長「熱中症で少しボーっとしてそのために道迷いや滑落なんかも起こりやすくなる。どの山に今から行くんだということをきちんと分かった上で、大変さとかおもしろさとかも調べた上で山に入ってほしい」

協議会では今後、遭難者の位置情報が分かる小型の「発信機」の使用を呼びかけたり、ポスターで注意を呼びかけていくということです。