「私は逃げずに、全身全霊で戦うつもり」

そして6月14日に開かれた第1回口頭弁論。
元隊員5人のうち4人は『性的暴行はなかった』などと主張し、争う姿勢を示しました。残る1人は事実関係を認め、和解を求めているということです。国側は、隊員による性的暴行があったことは認めました。
謝罪から一転し、争う姿勢を示した4人について、五ノ井さんは『許しがたい』と語りました。
元陸上自衛官 五ノ井さん
「国が認めていたことを、証言も出ていてほぼ認めていたんですけど、答弁書には一切認めるようなものが書いていなかったので、すごく矛盾が生じている。本当にひどい答弁書を出してきたので、あの謝罪は何だったんだろうという思いです」
今もハラスメントで苦しむ現役の自衛官が多いと述べた五ノ井さん。その人たちのためにも、自身のためにも、裁判で真実を明らかにしたいと強調しました。

元陸上自衛官 五ノ井さん
「私は逃げずに、あきらめずに戦うつもりです」
山本恵里伽キャスター:
6月14日の裁判には、元隊員と代理人は出席していなかったということです。これは法的には問題はないですが、五ノ井さんは裁判の後、「私としては逃げずに、全身全霊で戦うつもりなので、彼らもどんな思いで来ているのか見たかった」と話をしていました。
小川彩佳キャスター:
裁判の中で、元隊員の5人のうち4人は「性的暴行はなかった」と主張していて、謝罪から一転して争う姿勢を示しているわけです。
勇気ある告発の後、誹謗中傷を受けながらも何度も顔を上げて、前を向こうともがき続ける五ノ井さんを見てきたような気がするんですよね。
そうした中で、ここに来て元隊員が、態度・主張を一変させるというのは、どれだけ酷に響くかというふうに思うんです。
ここで改めて裁判を通して真実がはっきりと明らかになることを望みたいです。














