“償い”として草むしりの奉仕を…
1日に3回も訪れていたスーツ姿のさい銭泥棒は、70代くらいの男でした。

二宮宮司:「お前今までいくら盗んだ?という話すると、5000円ほどかなと言ったんだけど多分もっといっぱいですよ。2年間ほど来ていたんですから」「どうする?警察呼ぶ?と言ったら勘弁してくれということで、じゃあ神様に対して少し奉仕しますかと。何する?と聞いたら、じゃあ草むしりしますと」

男は、償いとして、神社の “草むしり” に通うようになりました。

二宮宮司:「草むしりしていたときにいろいろ話を聞きました。(男が)きょう仕事解雇になったと。なんで?と(聞くと)、遅刻していったり、休んだりしたと。それは良くないよねという話もしたんですけどね」

男は1年ほど草むしりを続けましたが、その後、富山県内で万引きをしたとして逮捕されたといいます。

実は「保護司」でもある二宮さん。再犯防止の活動をするなかで、さい銭泥棒が「子どものいたずら」から高齢者が繰り返す犯罪に変わってきている現状を憂いています。

二宮宮司:「なるべく犯罪を起こさないような状態に神社も持っていくことが大事。神様にお供えしたものですから大事なもの。こちらも大変怒っているんですが、だけども犯罪を犯している人に対してもどういう風に導いていけばいいかなというふうに僕はいつも考えています」
















