今年、待望の本格デビューとなる「やまがた紅王」の収穫が、山形県東根市で始まりました。大きさも重さも「超大物」のさくらんぼです。

報告・鈴木竜弘「紅王はもう実ってますか?」
農家「実ってます。これです」
鈴木「大きい!赤い!つやがある。どしっとした感じですね。存在感があります」

山形県東根市郡山にある瀬野誠さんのさくらんぼ畑です。
4年前に植えた10本のやまがた紅王の苗木一本一本に、大きな実がたくさんつきました。
20年さくらんぼの栽培を続けてきた瀬野さんですが、やまがた紅王の大きさには驚かされると言います。
農家・瀬野誠さん(Q.4L?5L?)「これはもうプレミアム紅王。はっはっは」
収穫したさくらんぼを並べてみました。

一番左が、5Lサイズのやまがた紅王で、大きさはおよそ34ミリ。Lサイズの佐藤錦と比べると、一目瞭然です。
重さを計ってみると、Lサイズの佐藤錦は1個6グラム。
対してやまがた紅王は1個16グラムと2.5倍以上です。
本格デビューの今年。
瀬野さんは、大きくて赤いやまがた紅王を作るために、雪解け後の春にある工夫をしたそうです。
農家・瀬野誠さん「花芽をとる。5つか6つある花芽を2つか1つにして、残った花芽に対して栄養が行き渡って、さくらんぼが大きくなるようなことをやってきた」
4月には霜の被害が心配されましたが、瀬野さんは、霜の原因となる地面の乾燥を防ぐため、水をまいて土を湿らす「土壌冠水(どじょうかんすい)」を続けたほか、栄養成分を含んだ水を定期的に散布するなどして、被害を最小限に食い止めたということです。
収穫したばかりのやまがた紅王、特別に試食させていただきました。

報告・鈴木竜弘「本当、上品な甘さで何より食べごたえがある。ぜいたくな気分です。おいしいです」
丹精込めて育てたやまがた紅王。
瀬野さんは、「自信をもっておすすめしたい」と太鼓判を押します。
農家・瀬野誠さん「フルーティーな甘み。紅秀峰にはないような甘みがあるから、品質とおいしさを求めて買っていただければ幸い」

瀬野さんのやまがた紅王は来週、収穫のピークを迎え、今年はおよそ5キロの収穫を見込んでいるということです。














