日本株の上昇は止まらず、日経平均株価はきょうも一時400円を超える大幅な値上がりとなり、再びバブル後の最高値を更新しました。中継です。

「アメリカが景気を犠牲にしてでも続けてきた利上げを今回は見送るのではないか」。市場では、こうした期待感が強まっています。

きょうの東京株式市場では取引開始直後から買い注文が集まり、日経平均株価は一時400円を超える大幅な値上がりとなりました。

取引時間中に3万3400円を超えて1990年3月以来の水準となり、バブル後の最高値を再び更新しました。

結局、午前の終値は3万3307円となりました。

追い風となったのは前日に発表されたアメリカの5月の消費者物価指数です。物価の上昇幅が縮小したことで市場ではFRBが去年3月から続けてきた利上げをひとまず停止するとの見方が強まりました。景気減速への警戒感が和らぎ、東京市場でも買い注文につながっています。

また、前日の会見で岸田総理が衆院解散について明確に否定せず、解散の可能性が高まったとの見方も支えとなりました。

一方で、市場関係者は「きっかけがあれば、これまでの急ピッチでの上昇を警戒した調整がいつ入ってもおかしくはない」と話していて、今夜、アメリカの金融政策を決める会合の発表を前に市場の警戒が続いています。