ロシアが長期戦の可能性を示唆したウクライナ侵攻。東部ドネツク州ではロシアが軍を進める中、死者の急増にも対応するため前もって墓が掘られています。
ドネツク州、クラマトルシクの墓地。4月8日に起きた、駅へのミサイル攻撃で死亡した人も埋葬されていました。
一方で。
記者
「こちらずらっとお墓が掘ってあります。最近掘られたものです。かなり深くまで掘ってあるのがわかると思います。向こうの方まで続いています」
これらの墓は誰が埋葬されるのか決まっていません。前もって掘ってあるのです。
墓地の管理人 ヴァレンティナさん
「ご存じの通り戒厳令ですからね。戦闘がどんどん近づいてきていますし」
クラマトルシクには現在、3方向からロシア軍が徐々に迫っています。このため、墓地を管理するヴァレンティナさんたちは死者が急増しても対応できるように準備しているのです。
別の一角には。
墓地の管理人 ヴァレンティナさん
「ロシア側の兵士のために特別な区画を作りました。親や親せきが探しているかもしれないし、どこに埋葬されたか分かるようにしておかないと」
ロシア軍や親ロシア派の兵士でも同じ人間だから、埋葬するのが自分の仕事、というヴァレンティナさん。戦闘の前線が近づいてきて、自身は怖くはないのか、と聞いてみました。
墓地の管理人 ヴァレンティナさん
「いいえ。私たちはここで生まれ育ったんです。どこにも行くつもりはありません。(Q.墓地の面倒を見ると決めてるんですね)ええ。最後までね」
現在、ロシア軍との距離は40キロ。町はずれの墓地は静かに戦闘の激化に備えています。
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