中国の民主活動家の男性が、東京都内などで男たちから脅迫や暴行を受けたとJNNの取材に証言しました。民主活動グループは、中国の「海外秘密警察」による活動の可能性が高いとみています。世界中に拠点を持つとされる「秘密警察」、その実態とは?
“中国の秘密警察”日本で活動か 都内で“暴行”証言
夜遅く、コンビニから家に帰る途中のことでした。停車していた車の脇を通りかかると、突然、全く見知らぬ男から流暢な中国語で自分の名前を呼ばれたといいます。

中国の民主活動家 Aさん
「車に乗って少し話せないかと言われましたが、『それはできません、ここで話せませんか』と答えました」
Aさんは中国国内で民主化を求める政治活動を続けてきました。しかし、厳しい弾圧から逃れるため、2年前に来日。東京で金融関係の仕事を始めたところでした。

話しかけてきた男は車から降りてきて、再び乗るよう促しました。Aさんが拒むと、さらに5人の男が出てきました。
中国の民主活動家 Aさん
「(男は)あなたの周りにいる若い留学生が、いくつかのグループを行き来している。この類の人間と接触しないように、と言われました」
“若い留学生”とは、日本で民主活動をしている男性でした。Aさんは、中国当局からの注意喚起と受け止めたといいます。

他の男達は無言で立っていました。その後、後ろの男2人は乗車せず、ナンバープレートを隠すように歩き、その場を去りました。
中国の民主活動家 Aさん
「彼らは秘密警察だと確信しています。手法が非常にプロフェッショナルだったからです」
身の危険を感じたAさんは引っ越しました。しかし、これで終わりませんでした。