民主活動組織のリーダー“中国の秘密警察の活動”

暴力行為にまで発展した脅迫。この男たちは何者なのか。日本で民主活動を続ける組織のリーダーは、“中国の海外秘密警察の活動”と見ています。

民主中国陣線副主席 王戴 氏
「この場所ですね。これが福建省の省都の福州ですね」

国際人権団体の報告書によると、このビルに「日本における中国秘密警察の拠点」があるとされます。王氏の組織は、ビルの前で抗議活動を続けてきました。

民主中国陣線副主席 王戴 氏
「(秘密警察の)ターゲットは反体制派陣営の人間の取り締まり。海外在住の中国人にいっぱいいるんですけど、“戒め”みたいに。こういったことをやるのは絶対にいいことないよ、と(警告)」

アメリカ在住の天安門事件の元学生リーダーも…

天安門事件 元学生リーダー 周鋒鎖 氏
「(日本にも)中国政府から資金などを得て、政府のために働いている人々がいることは間違いありません。そうした組織について調べる必要があると思います」

世界50か国以上で暗躍するとされる中国の海外秘密警察。背景には何があるのか。中国のゼロコロナ政策に抗議した白紙運動を例に、専門家はこう指摘します。

東京大学(現代中国研究) 阿古智子 教授
「中国の共産党に関するいろんな負の側面というか、そういうものが海外で広がっていて、それが逆流する形で中国にも届いてしまう。そうすると中国の中での不満の声というものがどんどん高まってしまう。そういった活動を広げないために、いろんな対策をとるということなんだと思います」