松岡さんが飼うカイコにはある特徴があります。

(松岡さん)
「(黄色のもあるんですか?)これがみかんちゃん。うちのオリジナルのみかんちゃん。(みかんちゃん?)黄色い繭を作るんでみかんちゃんと」

 
 松岡さんが「みかんちゃん」と呼ぶカイコがつくる繭はみな黄色です。繭に付加価値をつけるために選抜して自家繁殖を続けたことで、今では飼っている1万頭のほとんどが黄色い繭を作ります。


 松岡さんにカイコの魅力を聞いてみました。

(松岡さん)
「お蚕さんの魅力・・・かわいい、かわいい。あとは敬意ですよね、お蚕さんに対する。繭を作るし。だって人間はシルクを作れないんですよ。そういう生き物だと思うと、はあ~すごいなと思うし」


 カイコへの敬意と愛情が養蚕に取り組む原動力の松岡さん。文化の再興とともに、今の時代に合わせた養蚕業の形を模索し続けます。