
(松岡さん)
「お蚕さんって1頭、2頭と家畜と同じ頭数で数えるんですよ。虫だけど虫じゃないという気持ちの表れというか。敬意をもって接するのが大事かと思っています」
年間1万頭のカイコを飼育している松岡さんは、1.7aの畑でエサとなる桑も栽培しています。新鮮な桑の葉を与えるとカイコは次々と這いあがってきます。


旺盛な食欲のカイコは成長するまでの間におよそ21グラムの桑の葉を食べ、体長8センチほどになります。それでも1万頭から生産される繭は10キロ程度。製糸会社に売っても2万円ほどにしかなりません。
そこで松岡さんはオリジナル商品を作って販売しています。繭を引き延ばして作った角真綿を重ねて作るオリジナルの洗顔用のパフです。繭の糸の質感そのものを感じることができ、北上市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

(松岡さん)
「繭からできた真綿を直にパフにしているので肌触りがとっても柔らかくて。雲に撫でられているような柔らかさがあって。柔らかいんだけど汚れはしっかりと落ちる」