これからの大雨の季節に備え、国土交通省山形河川国道事務所では、13日から、最上川の堤防の点検を行っています。

最上川は、2020年7月の豪雨と去年8月の豪雨で氾濫し、周辺地域では浸水被害が出ています。

今後も同じような状況が懸念されることから、山形河川国道事務所では、水害の防止を目指し、13日から、堤防や水門などの点検作業を行っています。

初日の13日は、村山市河島から長島までの最上川右岸堤防12.4キロを歩いて点検しました。

職員たちは、貫入棒を使って堤防の表層部に緩みがないか、亀裂やひびが入っていないかなどを確認していました。

村山市河島地区は、2020年の豪雨で、大旦川と最上川の合流地点で内水氾濫がおき、周辺の住宅に浸水被害が出ました。

合流地点の近くでは、内水氾濫の被害を抑えるための調整池の工事が、現在、急ピッチで進められています。

関係者は、大雨が心配されるこれからの時期、水害への備えを呼びかけています。

山形河川国道事務所河川管理課・西崎正一課長「洪水になった時に自分の家がどういう被害が生じるか、あらかじめハザードマップで自宅がどこにあるかを確認していただき、洪水の時には速やかに避難できるように確認してほしい」

山形河川国道事務所では、今月29日まで、最上川の堤防およそ160キロを点検する予定です。