「チョイソコかなざわ」の事業主体は各地区の町会連合会です。

ただ、町会の中にはチョイソコかなざわのエリア内ではあるものの公共バスが減便、廃止になっていないところもあるため町会費をチョイソコかなざわの運行費に充てることに最初は反対の意見もあったと言います。

夕日寺校下町会連合会 中川一成会長(金沢市町会連合会会長)
「全体で地域の皆さんを守っていこうという最終的にそういう話になって理解いただいた」

停留所は、地域のごみステーションや公共施設のほか事業に賛同した協賛事業者の前にも設けられています。その一つが浅ノ川総合病院です。

浅ノ川総合病院荒木一郎病院長
「家族の方も困っていた。送り迎えもできないと。うちの病院は地域に根ざした病院を目指しているので当然のこととして協賛した」

浅ノ川総合病院 荒木一郎病院長


金沢市もチョイソコかなざわ運行費用の赤字分の最大9割を補助します。

公共交通に詳しい公立小松大学 高山純一教授
「持続可能な地域公共交通を維持していくことは大事ですから、地元もちゃんと利用する意識を持つことが大事、地元は支える仕組みが大事」


夕日寺校下町会連合会 中川一成会長(金沢市町会連合会会長)
「地域で自分たちの公共交通を利用しながら守っていこうという意識は必要かもしれません」

夕日寺校下町会連合会 中川一成会長

公共交通は、高齢化、免許返納、環境問題等で今後ますます必要性は高まってきます。公共交通を維持していくためには「地域の足は地域で守るという意識」を持つことが大切です。

地域を走る公共交通がなくなってしまう前に今一度、利用してみるなり、公共交通について考えてみてはいかがでしょうか。