バス会社も大きな影響が出ることが分かっていて路線バスの廃止、減便に踏み切らざるを得なかったのでしょうか。廃止や減便に踏み切った主な理由として…

1.コロナウイルス感染症の影響により、公共交通の利用者が激減したこと。

2.バス会社のビジネスモデルとして高速バス事業の利益を路線バス事業に回す形がありますが、高速バスの利用が減りその収益を路線バス事業に回せなくなり、ビジネスモデルが崩壊したこと。さらに

3.運転手不足の問題があります。これは働き方改革の一環で自動車運転業務の時間外労働時間の上限が年間960時間に制限される2024年問題です。バス業界も運転手の残業で成り立っていた部分があり、この残業がしずらくなる環境が運転手不足につながるのです。


このため地域の足を確保するため「チョイソコかなざわ」が運行されるようになったのです。

チョイソコかなざわ

チョイソコかなざわの利用者は…
「日常のスーパー行く時の利用と医者通い、天気の悪い日に利用しています」
「免許返納したんで、チョイソコできて本当に助かっています」

チョイソコかなざわは、会員登録している地域住民を商業施設や駅、病院などに設置された停留所間を乗り合いで送迎します。時刻表はなく1週間から30分前に電話やネットでの予約が必要で、運賃は1回300円から400円です。

公共交通に詳しい公立小松大学 高山純一教授
「運賃だけでは当然賄いきれないので地域の企業の支援や町会の支援、行政が支援するといった三位一体の支援がないと運営はうまくいかない」