総務省とデジタル庁はマイナンバーと年金情報が誤って紐付けられて他人の年金記録が閲覧できる問題が、少なくとも1件確認されたと発表しました。

年金記録は現在、マイナンバーカードを使って「マイナポータル」サイトから閲覧できます。

総務省によりますと、地方公務員らが入る「地方職員共済組合」で他人の年金記録が閲覧できた事案が1件発生し、元組合員の情報が閲覧されたということです。今月7日に外部から連絡があり、発覚しました。

データを入力する際の人為的なミスが原因とみられ、年金の支給額に影響はないとしています。

一方、岸田総理はマイナカードのメリットを実現したいと強調し、来年秋に保険証を廃止し、マイナカードに一本化する政府の方針に変わりはないと重ねて強調しました。

岸田総理
「速やかに関連するデータの総点検、再発防止策と併せ公表するよう関係大臣に指示をしたところです。河野大臣にはマイナンバーカードの信頼確保やデジタルガバメント推進に取り組んでもらっており、引き続き職責を果たしてもらいたい」

総務省とデジタル庁は同様の事案が他にも起きていないか調査を進めています。