長野市でアンズの出荷が始まりました。
4月の凍霜害、そして5月のひょう害で、出荷量は2022年の半分ほどにまで減る見込みです。

長野市のアンズの産地=松代地区にある集荷場では、12日の朝から選果作業が行われました。

JAグリーン長野によりますと、今年は4月に3回の凍霜害を受け、結んだ実の数が減少。

さらに、5月中旬にはアンズ栽培が盛んな東条(ひがしじょう)などのエリアにひょうが降り、収穫前の実に傷がつきました。

このため、市場への出荷量は39.5トンと、2022年から半減する見通しです。

■JAグリーン長野松代農業総合センター 宮林章(みやばやし・あきら)センター長                                                                                「(ひょうが)当たった時期はそれほど(被害の)結果が出てこなかったが、1週間、10日と過ぎていくとひょう害の状況がはっきりしてきた」

一方、味は例年通りよいということで、傷がついていても出荷できる業者向けの加工用は、増えると予想しています。

■生産者 相澤耕市(あいざわ・こういち)さん                                             
「ひょう害はいつ何時来るかわからないから、心折れる状態だった。生産者の気持ちが入ったアンズなので目に留まったら一つでも多く食べていただきたい」

県によりますと、県内の凍霜害による農作物の被害額は23億3200万円に上っていて、そのほとんどが果樹だということです。