決壊したウクライナのダムについて、国防次官は反転攻勢をはかるウクライナ軍の進軍を防ぐためにロシア側が爆破したと主張しました。

ウクライナの国防次官は11日、ロシア軍がダムがあるヘルソン州から「強力な部隊を転戦させている」と明らかにしました。

ウクライナ軍の多方面からの攻勢を防げないと判断し、攻勢の範囲を狭めるためにダムを爆破したとしています。

また、ウクライナメディアは11日、東部ドネツク州にあるダムについてもロシア側が爆破し、洪水が発生したと報道。反転攻勢を遅らせるためとする軍当局者の話を伝えています。

ヘルソン州のダム決壊による影響は広がっていて、イギリス国防省は双方の支配地域で水を媒介とする病気のリスクが高まり衛生上の危機が起きているとの分析を発表。ロシアが併合したクリミア半島でも水の供給に影響が出ているとしています。