これからの時期に心配される、大雨による土砂災害から命を守ろうと、山形県が9日、南陽市の小学校で出前授業を行いました。
南陽市立荻小学校は、校舎のすぐ裏に山があるため、市のハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されています。
またこの地区は、2013年から2年連続で大雨に見舞われ、近くの山で土石流が発生するなどしました。
こうしたことから、荻小学校では9日、裏山で土石流が発生したとの想定で、全校児童11人が参加して避難訓練が行われました。

このあと、児童たちは模型を使い、土砂災害が起こる仕組みなどを学びました。これは「砂防えん堤」というもので、土石流を止めて、下流の被害を防ぐものです。

児童たちは、土砂崩れの怖さと一刻も早く避難する重要性を学んでいました。
児童「車の速度と同じように(土砂崩れが)来るので逃げられないので怖いと思った」
児童「災害の前触れがあったら、家族に知らせたり地区の人に知らせたい」
県砂防・災害対策課石井寛之さん「土砂災害は急に発生する場合が多い災害。市町村が配布しているハザードマップなどを活用して学習してほしい」
県では今後も各地で出前授業を行い、子どもたちの防災意識を高めていきたいとしています。














