「寿司と言えば、富山」と10年後には言われたい。富山県はそんな目標を掲げて、新たなブランディング戦略をスタートさせました。海外の富裕層などもターゲットに目指すは「Land of SUSHI,TOYAMA」です。

富山県のブランディング推進本部の会議で、新田知事は…。

富山県 新田知事:「まずは寿司に焦点をしぼって一点突破を図ろうという。10年先を見据えて戦略的に取り組んでいくことが必要」

担当課は、富山県の認知度、魅力度はいずれも中ぐらいで、「寿司」に焦点を絞った戦略で富山の認知度を向上させたいと説明しました。

ブランドコンセプトは、「『寿司』と言えば、富山」。世界の人々が憧れ、県民が誇れる「Land of SUSHI,TOYAMA」を目指します。

ブランド化には10年プランで取り組むとして、10年後の目標は「『寿司』といえば、富山」が頭に思い浮かぶ人の割合を90%。これは「うどん県・香川」を上回る認知度です。

外部のアドバイザーからは…。

ニューピース 高木新平さん:「寿司っていうテーマにちゃんと絞ってやりきることがまずは重要。一点突破で認知してさえいてもらえれば、来てもらえる、接点が増えていく」

内閣府クールジャパンプロデューサー 陣内裕樹さん:「海外の富裕層の方に富山県に入って寿司を食べなければ本物じゃないというのをいかに獲得できるか」

富山県は6月定例会に提出した補正予算案に事業費3000万円を計上。今年度は国内の有名シェフと県内のすし職人による新メニューの開発をはじめ、有名シェフおよそ30人を集めたイベントなどを開催することで、まずはインフルエンサーへの浸透を図りたいとしています。

富山県 新田知事:「世界を意識していこうということで、そのうえでもまずはハイエンドのところからスタートするのがいいのではないかと思う」