性的マイノリティへの理解を促す「LGBT理解増進法案」が大詰めです。自民党は、日本維新の会などの案を受け入れ、与党案を修正しました。衆議院の委員会でこの後、採決が行われます。

自民党は、急転直下、昨日、日本維新の会と協議し、維新などの提出した案に沿って、与党案を修正することで、今朝、合意に至りました。

焦点となっていた、「自らの性をどう認識するか」を示す表現について、維新などの案をいわば“丸のみ”する形で▼「性同一性」から▼「ジェンダー・アイデンティティ」に修正しました。

自民党 新藤義孝 衆院議員
「性同一性であろうが性自認であろうが、ジェンダーアイデンティティーであろうが、いわゆる性の多様性について理解を深めましょうということで」

急な修正の背景には、「なるべく分断を生まないようにしたい」との岸田総理の意向があり、維新の会や国民民主党を抱き込めるよう、修正しました。

急な修正に、立憲民主党は、「解散風が吹いてきて浮足立っているのではないか」といぶかしんでいます。一方、自民党内からも、土壇場での修正に、保守派を中心に批判が出ています。

この後、与党などの賛成多数で可決される見通しですが、この修正が総理の解散戦略にどう影響を与えるか、注目されます。