中国とロシアの爆撃機による共同飛行について、日本政府が「重大な懸念」を伝えたことに対し、中国政府は「特定の国家に対するものではない」と主張しました。

中国とロシアの爆撃機が6日と7日に日本周辺で相次いで共同飛行したことを受け、日本政府は「我が国に対する示威行動を明確に意図したもの」として、外交ルートを通じて「安全保障上の重大な懸念」を中国とロシアに伝えました。

これに対し8日、中国政府は…

中国外務省 汪文斌報道官
「今回の中ロ合同空中戦略パトロールは、国際法や国際慣例に符合し、いかなる特定国家に対するものでもない」

中国外務省の汪文斌報道官はこのように述べ、中国とロシアの共同飛行は正当なもので、日本を想定したものではないと主張しました。

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は3月の首脳会談で合意した共同声明で、合同パトロールの定期実施に言及していて、両国の軍事連携が強まっています。