大糸線を利用してほしい…“定期券購入費の半額を助成”

『大糸線活性化協議会』は8日、定期券購入費の半額を助成する制度を2023年度も行うと発表しました。

対象はJR大糸線の糸魚川~南小谷の間の「通学・通勤定期」で、例えば通学3か月定期で、糸魚川~頸城大野間だとおよそ5000円、糸魚川~根知間ではおよそ6500円が助成されることになります。

新潟県と長野県を結ぶJR大糸線(2021年11月撮影 BSNテレビ「そらなび」より)

協議会の事務局を務める糸魚川市によりますと、2022年度の利用者は19件で前年度よりも増えたという事です。

大糸線を使ったイベントへの助成や“サイクルトレイン”も

さらに、大糸線の利用促進と沿線地域の活性化を目的として、大糸線に“乗車する”イベントなどへの助成も行います。
対象は糸魚川市のほか、長野県小谷村、白馬村、大町市のNPO法人や学校などの団体で、経費の10分の9(上限10万円)を助成するとしています。2022年度の助成は39件で、前の年度よりも増加したということです。

新潟県と長野県を結ぶJR大糸線(2021年11月撮影 BSNテレビ「そらなび」より)

また、2022年秋に実施して好評だった、自転車を積んで乗車できる”サイクルトレイン”を6月24日にも運行すると発表しました。途中で乗降することはできないということですが、糸魚川駅発着と南小谷駅発着の2コースが用意されます。それぞれの定員は先着15名ずつで、事前の申し込みが必要だということです。

協議会の事務局を務める糸魚川市は「認知度が上がってきて、助成件数が増加している」とみていて、『地域の足』の存続に向けて、今後も体験型のイベントを実施するなどして、大糸線の“活性化”につなげたい方針です。

新潟県と長野県を結ぶJR大糸線(2021年11月撮影 BSNテレビ「そらなび」より)