県外で活動する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったその時、どのような思いや決意があったのでしょうか。今日のストーリーは五所川原市出身のフルート奏者・伊藤眞子さん。現在はソリストとしてオーケストラでの演奏や指導者として活躍している。


伊藤がフルート始めたのは、幼少期に見たTVアニメのキャラクターと番組で見たフルート奏者がきっかけだった。

幼少期の伊藤

伊藤「人間が吹くフルートノートをあのテレビを通じて知って、フルートってなんか本当にピカピカしてて、可愛くてキラキラしてていいな。大人になったらやってみたいって思って」

学びたくても習える場所がない… 親を説得し、講師探しも自分で…

中学3年間で何とか親を説得し、フルートを学ぶことを許してくれたが、地元にはフルートを教えてくれる環境がなく、電話帳などを手がかりに片っ端から電話をかけた。

そんな中、運命の出会いを果たす。

伊藤「普段東京で活躍してるフルート奏者が五所川原に来るってことで、演奏会があるからもう絶対行かないといけないと思って行ったんですよ。生のフェルトノートってすごいって当然本当に思ったんです。
そこで終わったあと、『すみません私もフルートやってるんです。上手くなりたくて先生いなくて困ってて、だからレッスンしていただけませんか』ってつたない言葉で喋ったんですよね…勇気を持って。『そしたらいいよ』って先生が言ってくださって」

それまでは独学でやっていたフルートだったが、先生に基本から再び学び直した。
進路の先生に相談し、東京芸術大学を目指すことになる。思いのほか受験レベルが高く、通っていた高校を転校することから始めた。

伊藤「崖っぷちです。もう後先ないから、今しかこの受験ってものに集中できる瞬間は人生においてこれっきりだぐらいに思ってて。だからできないかも、落ちるかも受かるかも、そんなことは受験するにあたってどうでもいい感情だと思ってて」