東京・墨田区は「ひと涼みスポット薬局」を設けていて、区内の薬局に約30か所、高齢者施設など15か所でも運用されています。
塩飴とか経口補水液などを配っているということです。
埼玉・熊谷市や神奈川・秦野市など全国125の自治体にクーリングシェルターが設置されているということです。

ホラン千秋キャスター:
毎年「異常な暑さ、異常の暑さ」とお伝えして、異常な暑さが続けば、もうそれが通常の暑さになってしまったんだろうなと思ってしまいます。この暑さを乗り越えるためにも個人だけではなく町全体で、しっかりと対策していくのが重要ですよね。

慶応大学特任准教授 若新雄純さん:
思い通りにエアコンで涼める生活に慣れているから、それを手放すのは難しいと思いますが、効率のことを考えたら、すごい広い空間を冷やしてるけど、人間がいるところは、ちょこっとが多いじゃないですか。喫煙者の友人が、いつも行くオフィスの喫煙所が最高なんだと言ってて、そこはすごい狭い空間で、エアコンが効いているらしいです。いつ行っても冷えてるけど、すごい狭い空間だから電気代が掛かっていないんでしょうね。言われてみれば必要な分だけの冷えた部屋を要所要所に作れば、無駄に広いところを冷やす必要はなくなる。その辺は知恵でカバーできるなと思いました。

手軽に予防 “手のひら冷却” 

南波キャスター:
電気を使わずに、個人でできる対策も紹介します。

神戸女子大学の平田耕造名誉教授は「熱中症予防に“手のひら”冷却を」と話しています。手のひらには、体温調節を行う血管があり、冷やすことで冷えた血液が全身に巡るそうです。冷却部位ごとの深部体温の変化では、内臓の体温の差は、運動で上がった体温が手のひらとか足の裏、頬を冷やした方が、一気に下がってくるというデータもあります。

流水に手をひたすとか、タオルなどを巻いた冷たいペットボトルを持つことがポイントだというです。大事なのは水温15℃前後の水道水くらい。冷えすぎると逆に血管が収縮して、血液の循環が悪くなるそうです。目安としては10分~15分くらいだということです。

ホラン千秋キャスター:
夏は水の温度が上がっている場合があるので、いつも15℃ではないということを頭に入れて対策していただきたいなと思います。