■ヒトからヒトへの感染は稀 「サル痘」の治療薬 特効薬はなし

南波キャスター:
どうしたら感染するのかというところを改めて見ていきます。まず自然界ではリスやネズミなどのげっ歯類が宿主です。最初にウイルスが見つかったのはサルですが、リスやネズミなどが主だということで、感染した動物に噛まれる、あるいは感染した動物の血液、体液、発疹などに接触をすると感染するということになります。

主にアフリカで発生していて、▼毒性の強いものや感染力の高いものもあれば、▼それほど感染力も高くないというようなものと、大きく分けて二つの種類があるということなのです。


2003年にはアメリカで集団発生がありました。アフリカのガーナから輸入されたネズミを介してペットショップのプレーリードッグに感染して、それを購入した飼い主が感染したということで、アメリカの6州で感染、47例が確認されたということです。

主に接触感染で、患者が使用したリネン類を介した感染報告もありますが、ヒトからヒトへの感染は「稀」ということです。

そして、「サル痘」について治療法はどうなのかというと、発症から2週間から4週間で自然に回復していきます。現在治療薬は存在せず、いわゆる特効薬もありません。天然痘のワクチンが有効で、感染や重症化の予防効果もあるということです。国立感染症研究所のホームページなどに載っていた情報では、曝露してから4日以内であれば、感染予防もでき、さらに4日から14日以内であれば重症化が予防できるといったことも書かれていました。


ただし東京歯科大学市川総合病院 の寺嶋医師によると「回復してもデコボコやくすんだ色の痕が残ってしまう。予防には手指の消毒など基本的な対策が有効」ということです。

スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京 博士:
「極めて異常」だとWHOが言っている理由が「アフリカでの流行に関わりのない患者が増えている」ということですが、何か理由があるのでしょうか。

東京歯科大学 市川総合病院 寺嶋医師:
ひとつは天然痘のワクチンを打っていない世代の割合が増えてきたということと、実際アフリカでも感染者が少し増えていて、ここ2年コロナに対する対策であまり国と国の間の行き来がなかったところに緩和が起きてきてるということがもしかしたら影響あるのかもしれません。

ホランキャスター:
天然痘のワクチンというのは一般的に入手しやすいものなのでしょうか。それとも特別なワクチンなのでしょうか。

東京歯科大学 市川総合病院 寺嶋医師:
国としては備蓄がありますけれども、むしろそういうような位置づけと考えていいと思います。

井上キャスター:
もう天然痘はなくなったとされているものですけど、ワクチンを打つというよりも、基本的な感染対策を、というところに考え方として立ち戻るっていうことでいいのですか。

東京歯科大学 市川総合病院 寺嶋医師:
コロナの感染対策をしてれば十分に「サル痘」の対策になると思います。