「(プーチン氏に)陰謀論的な世界観が刷り込まれていった」
コロナ禍の蜜月…。2020年春から夏までプーチン氏はコワルチュク氏を伴ってヴァルダイの別荘で隔離生活を送ったとニューヨークタイムズも報じている。
この時期に、陰謀論者でもあるといわれるコワルチュク氏はプーチン氏に色々なことを吹き込んだのだろうか?少なくともコロナの時期を経てプーチン氏が見た目も言うことも変わったと多くが語る。フランス・マクロン大統領は“別人のようだった”と言った。
朝日新聞 駒木明義 論説委員
「プーチン氏が変わった事は間違いない。2000年、大統領になる前は、『我々は西欧社会の一員になった』とまで言っていた。それが今は…。西側は衰退しつつあるとか、ロシアには100年の歴史を継承する特別な使命があるとか、神がかったことをしばしば口にするようになった。欧米の、あるいはアングロサクソンの退廃した文明から我々を守るのが我々の使命だとか…。陰謀論的な世界観が刷り込まれていったような気がする。これはコワルチュクの影響がかなりあると思える…」
国際情報誌『フォーサイト』元編集長 堤伸輔氏
「物理学や数学の博士号を持っているような人物が陰謀論にのめり込んだ。これはプーチンに対しては説得力があり、プーチンを陰謀論に引きずり込んだんだと思う。ただ結果としてコワルチュクが勧めた今回の戦争がうまく行っていない。これがどう影響するのか…?」