茶舗の店頭にプラモデル…島根県松江市の商店街で見つけたこの光景。しかも値段は格安で、プレミアものもあるかもしれないといいます。
茶舗でなぜプラモデルを販売するのか?社長を直撃しました!
松江市の天神町商店街を訪れてみると…。
記者 入江直樹
「あれ何か面白いものがありますよ。わっ、懐かしいミグ23のプラモデルだそうです。これはどういうわけなんですかね。ちょっとお店の中に入って聞いてみましょう」
1884年創業の老舗「中村茶舗」の店頭にいくつもプラモデルが並べられ、値札が付いています。
記者 入江直樹
「こんにちは。すいません、何か表にプラモデルがたくさん売ってあるんですけど、これはどういうわけなんでしょうか」
中村茶舗・中村寿男社長
「ははは、私の趣味でしてね」
中村茶舗の中村寿男社長。
子どもの頃からプラモデルが好きで、店の中にも作品が飾ってあるほど。店頭のプラモデルはコレクションの一部だといいます。
大事な宝物を手放す、そのわけは。
中村茶舗 中村寿男社長
「実は1部屋は一杯になってますんで。(組立前が)1000はあるかな。奥さんがですね、あなたが一生かかってもこのプラモデル全部作れないよねって。すごい皮肉を言われまして」
長年買い集めたプラモデルが部屋に積み上がっているとのこと。
中村茶舗 中村寿男社長
「飾る所がないんで、箱に入れて作ったやつをしまっちゃうんですが」
作る方もさすがの腕前の中村社長ですが、仕事が忙しい上に奥様の指示もあり、2年程前から格安で放出することに。
時はまさにコロナ禍で、自宅でできる趣味がないかと思っていた人たちやレアものを探している人たちが買って行くようになりました。
中村茶舗 中村寿男社長
「モノグラムって言って、これはアメリカの会社ですね。これもなかなか今はもう売ってない。当時輸入品ですから高いですよね。でもなけなしのお金を貯めて(買った)」
膨大なコレクションなので、品切れの心配は当分なさそうですが、逆に販売を知ったプラモ仲間から寄付も来ているといいます。
中村茶舗 中村寿男社長
「(仲間が)自分たちももう作らなくなったからと言って持って来てくれたり。そっちで仲間がいっぱい今できたりしてですね、違う人間関係が出来たりしてるんで。人生って面白いと思います」
マニアたちの長年のコレクションが、中村茶舗を通して今後もどんどん放出されて行く模様。皆さんも松江でお宝探しはいかがでしょうか。