全国的に大雨警戒 1日で1か月分の雨が降る予想
小川キャスター:
今後、警戒すべきことはどういったところになりますか?

森田正光 気象予報士:
今回はおそらく大雨だと思いますね。1日午後10時現在、沖縄本島のすぐそばに台風2号があって通過中というところでしょうか。このあと東の方に進んでいき、日本の南海上を通過しそうです。
日本列島を直撃はしませんが、ものすごい範囲で湿った空気が入り込んでいます。そこで1日の夕方、気象庁は線状降水帯が発生する恐れがあるという情報を発表しました。

1日午後0時の水蒸気の画像を見てみると、水蒸気の濃いところがあります。さらに南海上、台風の外側にもあります。この2つの水蒸気の濃いところが、時間を進めると合わさってくるんです。
ということは、合わさったところで雲が凝縮されて、西日本から東日本の広い範囲では特に積乱雲が発達するという予測です。

今後の雨の予想をみてみると、2日お昼ごろに結構強く降ります。特に四国、中国地方で線状降水帯が発生しやすいです。さらに、2日夜から、3日土曜日の午前中にかけて、東日本を通過していきます。

予想降水量(2日夕方まで・多い所で)
▼沖縄・奄美 150ミリ
▼九州北部・北陸 180ミリ
▼九州南部・中国・関東甲信 200ミリ
▼近畿・東海 250ミリ
▼四国 300ミリ
ですから、2日いっぱいは東日本から西日本の広い範囲で250~300ミリが1日だけで降ります。大体6月の雨量が200~300ミリぐらいなので、1か月分が1日で降ってしまうという、そんな大雨になりそうです。
小川キャスター:
線状降水帯といえばこれまでも数々の被害をもたらしましたね。
森田予報士:
今年初めての情報ですが、警戒が必要だと思います。
小川キャスター:
土砂災害や河川の氾濫などに警戒してください。