なぜ女性2人を刺したのか…

2人が散歩中に仲良く話している会話が、「独りぼっちだとバカにしているように聞こえた」などと動機を語った青木容疑者。

警察は、青木容疑者が以前から一方的に恨みをつのらせ、2人の散歩ルートで待ち伏せして犯行に及んだとみています。

青木容疑者はその後、通報を受けて、パトカーで現場に駆け付けた警察官2人に発砲。

「警察官に撃たれると思ったので先に撃った」と話していますが、当時、警察官は銃を所持していませんでした。

捜査関係者によりますと、青木容疑者は殺傷能力と命中精度の高いハーフライフル銃を使ったと話しているということです。

犯行後、自宅に立てこもった青木容疑者。

家にいた容疑者の母親と伯母は拘束などはされていなかったといいます。

出頭を説得する母親に容疑者は…

「死刑は嫌だ」

母親は警察に、容疑者は立てこもり中に自殺を図ったと説明。

青木容疑者はその後、市議会の議長を務めていた父親の正道(まさみち)さんの電話での説得を受け、自ら投降の意思を示して外に出たところ、身柄を確保されました。

■古畑キャスター
「女性と警察官が2人が殺害された現場には、きょうも、花を手向ける人の姿がみられます」

事件発生から1週間。

容疑者はなぜこのような凶行に及んだのか。事件を防ぐことはできなかったのか。

誰もが想像もしなかった凶悪な事件は、地域に深い傷跡を残していて、容疑者の動機の解明に加え、警察の初動体制の在り方や不安に思う住民の心のケアなど、たくさんの課題が残されています。