北朝鮮「早い時期に2回目断行」 “失敗”認めたワケは…

今回北朝鮮が打ち上げに失敗したのは、初めてとなる軍事偵察衛星。

北朝鮮の国営メディアによりますと、軍事偵察衛星を載せたロケットは5月31日朝、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)付近から発射されたということですが、2段目のエンジンに異常が発生。 推進力を失って、黄海に墜落したといいます。その後、韓国軍がオチョン島の西側、約200キロの海上で残骸を回収したということです。

韓国メディアは、回収した残骸について「ロケットの1段目と2段目をつなぐ連結部分であると韓国軍は推定している」と報じています。

一方の北朝鮮は国営メディアを通じて、発射から約2時間半後に失敗だったことを認めました。

なぜすぐに発射失敗を認めたのでしょうか…

慶應義塾退学 礒﨑敦仁 教授
「今回は1号機であるということを何度も口にしているから、失敗したとしても2号機3号機につなげて、継続していくことで成功させて、精度を上げるやり方。失敗を乗り越えて次につなげていくのは、今の金正恩時代のやり方であるように思えます」

さらに北朝鮮側は、失敗の原因が“燃料にあるとみている”としたうえで「できるだけ早い時期に2回目の打ち上げを断行する」とも明らかにしました。ただ「軍事偵察衛星」ならではの課題も。

慶應義塾退学 礒﨑 教授
「(衛星に)搭載する非常に重要なカメラなど、最新の技術を用いていかないといけない。短距離ミサイルの発射のように次々撃っていくものではないように思います」